「住み方」を考える No2

二つ目の2択

新築と中古は、考え方が真逆です。

水と油の関係性のため、答えがはっきりします。

 一つ目の2択「賃貸 or 売買」でご紹介した考えの中に、「一国一城の主」や「所有という価値感」を書きました。

 この感覚の強い方は、新築を希望する方が多いように感じます。

 新築の希望者に対して、中古の話をしても全く通用しないですし、逆もまたしかりです。

<大きく分けると>

新築:最新設備、外観やエントランスや廊下も新品・綺麗、室内も新品、自分が最初、新築というステータス など

 「新築ならでは」の良さがあります。

 反対に、立地によっては高額になる、室内の間取りを選べる数が少ない、そもそも数が少ない などの妥協点もあります。

 近年では、室内の間取を自由に選べるサービスを提供する新築マンションも販売されています。

中古:立地や眺望の選択肢が、新築より多い。 値段が新築より安い。 など

 「中古ならでは」の良さがあります。

 近年では、室内を自分好みにリノベーションする方も増えており、室内の自由度が高くなっています。

 反対に、外観や共用廊下などは古さがあり、新築を希望する方にとってはマイナスイメージが強いです。

*お詫び

筆者は、残念ながら新築を販売した経験が無く、全て中古物件のため、どうしても「中古寄り」の記載となってしまいます。新築を取り扱っている方がお読みの際、気分を害する表現が御座いましたら、何卒ご了承ください。

又、購入目線での表現が多いですが、賃貸の場合も同様に言えます。

<妥協点をどこに置くか?>

先ず、不動産で「自分にとって、100%完璧な物件」は存在しないという事をご理解いただけますと幸いです。

新築でも中古でも、必ず「何かを妥協」することが必要です。

その、「妥協点」が真逆の考え方になるため、新築と中古は、水と油の関係性と言えるのです。

ただし、お金に余裕があれば、「妥協点」も少なくなりますし、限りなく100%に近づけることができます。

<価値が減少するという考え>

日本の場合は、「物の価値は時間の経過とともに減少する」という考え方です。(劣化する = 価値減少)

購入の場合には、新築を希望する方が圧倒的に多いのも、このことが関係していると思われます。

反対に、賃貸の場合は、一般的には賃料は安い方が良いので、中古を希望する方がおおいですし、そもそも中古物件が多いのが現実です。

海外の場合は、新築当初が最も安く「リペアにより価値が増加する」という考え方です。

そのため、古いものが高いという認識があり、中古物件への抵抗感は圧倒的に少ないです。

売買の場合、冒頭に記載した 「一国一城の主」・「所有者である価値観」の思いがある方は、「新築」をお勧めします。

又、会社員で居住が長く変化を好まない方にも、「新築」をお勧めします。

中古については、根本的に「いずれ売却・将来は賃貸に出す」など、複数の人で「使用・利用する」という考え方

があり、新築の場合は、自分や子供たちが住み続けるという考え方です。

そのため、新築を希望の方は、ずっと新築であり、中古を希望の方は、ずっと中古希望です。

中古の方は、「新築も一日住めば中古」と言うぐらい、新築に興味がないです。

賃貸の場合は、居住期間の長さの予定を基準として、短いのであれば新築を、長いのであれば中古がお勧めです。

賃料は、新築当初(募集の時)が最も高く、一度退去すると値下がりしますので、新築で長く住むと賃料の支払いに大きな差が出ます。

*賃料が高い方が良い方は別です。

<「安心・安全」の基準はどこか?>

筆者の個人的には、新築 = 「安心・安全」 と考えることには、少し反対です。

福岡では、西方沖地震という強い地震が過去にありましたが、その時に新築マンションも被害がでていますし、全く被害がでていない中古物件も数多く存在します。

日本は、地震大国ですので、現在新築されている物件は耐震性能の基準を満たす必要があり、

その意味での「安心・安全」はあるかと思いますが、新築物件の利益追求に伴う偽装問題が後を絶たないことも事実です。

結果としては、「建築主の信用度」によって判断されることが多いのが現実です。

その点、中古物件は、あらゆる災害を乗り越えて今も建っている事実を元に、建物の「安心・安全」と考えること

もでき、内装・外装について、「補強・補修・リペア」を施すことで、その価値を見出すこともできます。

新築の批判ではありませんので誤解が無いようにしてください。

「安心・安全」には、対価が伴うという事です。

「安心・安全」である事は、「絶対に守られなければならない事」です。

そのためには、費用が必要であり、それなりの対価を支払う必要があるという事です。

ですから、「中途半端に感じる新築物件・極端に安い新築物件」は、筆者はお勧めしておりません。

高いのには理由があり、安いのにも理由があります。

<売買で将来的に売却を考える方には>

中古物件をお勧めします。殆どの方が、住宅ローンを利用して物件を購入すると思います。

「賃貸 or 売買」で掲載しましたが、住宅ローンを利用する場合は、「完済年齢・残債額」が非常に重要です。

予めお伝えしておくと、購入時に全額住宅ローンを利用した場合、ローンの返済期間10年程度では、物件の売却価格

よりも残債の方が高いため、殆どの物件が赤字になります。(20年でようやくイーブンぐらいかな。。。)

ましてや、新築物件を購入する場合は、「新築という付加価値」が加算されているため、一般的な中古の需要とは

価格が大きく乖離しています。

そのため、住宅ローンの残債額が、中古の市場相場よりも高い期間が長くなりますので、購入時の価格を抑えて、

売却が比較的容易な立地の中古物件の購入をお勧めします。

ただし、転売価値の高い立地の物件については、新築をお勧めします。

転売価値が高い立地とは、需要(購入希望者)は高いが供給(販売物件)が少ないという状態であり、極稀に新築

価格よりも高い金額で売却されるケースがあります。

滅多に出てくる物件ではありませんが、その様な立地に新築物件の情報が出た時は、お勧めです。

(マンションが殆どですが)

これまで記載したように、「新築 or 中古」の2択については、ご自身の中にハッキリとした答えがあるハズです。

表向きは中古も検討しているけど・・と言っていても、心の奥では「やっぱり、新築なんだよなぁ~」と。

結果として、新築を選びます。

ここで一つアドバイスですが、

新築は、戸建てもマンションも、「値段が高い」です。

居住用の不動産は、一次取得・二次取得と表現されることもあります。

若いうちに中古を購入(一時取得:安い)して、将来新築を建てる(二次取得:高い)という考え方も有りです。

新築を購入するには、金銭的な余裕が必要ですし、近年は、「一生に一回の買い物」という考え方は薄れています。

賃貸の場合では、状況によっては高額の賃料の方が良い方もいらっしゃいます。(経費の問題で)

所得がかなり高い方は、税金対策のために、中古の物件を購入して賃貸運営し、減価償却費を計上する方もいらっしゃいます。

「新築 or 中古」の2択は、売買を検討する時に重要な指標になる事が多いです。

(勿論、賃貸の場合でも賃料相場考える上で重要です。)

この投稿の最後に、

最後まで読んでいただき、ありがとう御座います。

8通りのタイプ分けをするための、第二ステップ「新築 or 中古」について書きました。
ご興味のある方は、次のステップ「マンション or 戸建て」も是非ご一読ください。


読んでいただいた方の、現在の状況や考え方、価値観など、様々な事を考慮して、「新築or中古」の最適な住み方・組み合わせを選んでいただければ幸いです。

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